アイデンティティの確立とは。

25歳の時に始めて、外国生活をしたのですが、その時できた日本人の友人に、

自分は日本人というアイデンティティが確立してから外国にでてよかった、というようなことをいったら、彼女に ”確立したアイデンティティがないからいいのよ”、っていわれたんですね。そのことの意味が最近までよくわからなかったのですが、いつも頭にひっかかっていました。それはどういう意味だろう?と。

 

彼女は、若くして、子供を産み、離婚の危機を迎えながらも、10年たてばやっぱり、もとのさやにもどり、仕事もパートナーとともに金融機関を立ち上げ、ダイレクターとして年収数千万のまさに外国で成功している人です。

 

思うに、彼女は日本人を、日本を意識しなかったから、場所を問わずどんな仕事にもどんな仕事相手にも躊躇無く取り組めた、確かに彼女自身、日本人の友達は私しかいない、みたいなことをいっています。

確かに鼻につくところがあり、日本社会では彼女はとても窮屈なんだろうなと思う一方、ああいうのをグローバルな人というのだろうな、と思います。

私も今になって彼女の言っていた意味がやっと日本ということにこだわらない仕事をしてわかるようになりました。日本にこだわらなくなると一気に世界が広がるのです。自由度も広がる、でもその為にはやはり、語学力とか精神力、コミュニケーション能力が必要ですが。。。日本人の顔をして日本にいても、精神的に日本人でないと、つらいものもありますよね。

 

私の子供達もナニ人かわからないところが、寂しいと感じる反面、将来的にこだわりのない生活ができるようになる可能性があるといえるのかなあ。。。