自分の立ち位置で、危険かそうでない国かの基準は変わる

アメリカの夏休みはまるまる2ヶ月あります。そろそろ、子供達は夏の計画(サマーキャンプや講習会)を立てる時期になりました。14歳のM娘の友達は去年はイランのリーダーシップキャンプに行き、16歳のS娘の友達はイスラエルに半年留学しました。イランも、イスラエルも治安がいいところとはとても思えないので、それを聞いた時、結構びっくりしたのですが、考えてみると、双方の友達とも、母方がそれぞれの国の出身とのこと。

 

はたからみるイメージと、ご当地の様子をよく知る人たちとの間には結構認識の差はありますよね。

先日バングラディシュ、イスラエル、アメリカに住んだことがある人と話している時、メディアが流しているニュースの9割がたは大袈裟なものが多いという話になりました。どこかでテロや事件があっても、国自体は広い場合が多く、1000km以上はなれている国のなかで起こったあるスポットのことを、その国全体が危険だというような報道をするのはいかがなもの?と。

 

同じことが東北の震災の時にありましたね。当時、地震や原発のことで、日本全部危険、日本に行くな、という空気は海外のメディアにはありました。まあ、確かに日本のそこらじゅうで地震のリスクがあり原発もこれだけあれば、全くリスクがないとはいえないですけど。。。

 

外務省の出している海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/

というのがあります。ここでは

退避勧告
渡航延期勧告
渡航の是非検討
十分注意

 

というカテゴリーに応じて、勧告をだしているのですが、イランもイスラエルもほぼ全域

十分注意、イランにいたっては国の四分の1に退避勧告がだされています。その国に中学生の女子が夏に一人でリーダーシップキャンプにいくっていうのはやっぱり、、、

マサに実践にもとずいたリーダーシップキャンプ、戦闘能力とか、危険察知能力とかが磨かれる気もします。。。

 

外務省の情報ではちなみにシリアは全土に退避勧告(真っ赤)、レバノンは国の半分以上のエリアで渡航延期勧告(オレンジ)がでていますね。トルコは十分注意エリアもあるものの、大半が何もなく、シリアとの国境付近のみに退避勧告がでています。まあ中近東のこの辺り、近年穏やかではないですもの。。。

ちなみに黄色の十分注意っていうのは中国の半分くらい、インド、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、フィージーとかもあります。

 

さてこういう情報をみて、それをどう判断するのか、という問題ですね。自己責任とは、受け取った情報を判断する力も含めると思います。

 

ところでスイスの再保険会社スイス・リーは、2013年には河川の氾濫、高潮、津波、台風、地震など、総合して検証した結果、世界で最も危険な都市は東京と横浜といっています。

 

逆に海外からみれば日本も全体が十分注意、一部に渡航の是非検討エリア、そしてさらに退避勧告エリアもある、という感じかもしれません。