自分に責任がないから何もしなくてもいいの?責任があるから全てを背負わなければいけないの?

今年にはいってから世界中でテロ等、なんだかどこでも安心とは言えない状態が続いています。

 

日本でも中近東の国々のことを耳にする機会が増えたように思います。それでも、やはり距離もあるし、島国日本。正直自分には直接は関係ない、と思っている人達が大半なのではないでしょうか。

私自身は外国に住んでおり海外で移動することも多いです。日本では考えられない色々な種類のリスクは海外では覚悟していないといけません。

 

アフガニスタンやシリアからの難民の受け入れをコーディネートをしているオーストリア人の友人がいます。彼女の担当している県は住民40万人ほどの県ですが、そこでは年間400人程度の難民をうけいれるそうです。大体、大人の場合、6ヶ月くらいをめどに戦争状態がおちつくまでうけいれるということなのですが、(その後もう一度検討)彼女がいうには16、17歳の子供達も難民の中にはいて、シリアから案内役の人について歩いて逃げて来る子達もいるそう。そういう子達は身寄りのない子がほとんどで、命がけで2000kmの距離を歩いて逃げてきています。そういう子達をそのまま返すわけにはいかないので、子供達の場合は無条件でほぼそのまま長期うけいれるといいます。

 

話は、少し飛びますが、去年、乳がんになった心理カウンセラーであるドイツ人の友人がいます。

彼女は、治療をしながら、自分の人生で何か、意味のあることをしたいと思うようになりました。心理カウンセラーとして、十分、人の役に立つ仕事をしている彼女なのですが、それ以上に彼女は、戦地から逃れてくる難民の人の精神的負担を減らすために難民のためのカウンセラーをボランティアで始めました。

 

前述のオーストリア人の友人いわく、難民の人の心のケアをする人が足りていないということ。そんな時、彼女にドイツ人の友人の話をしたら、とても喜んでいました。

 

ヨーロッパは陸続きです。自分達に直接関係がないから、責任がないから、何もする必要がないとは思っていません。戦争をしている人達の責任だから、彼らが全て背負うべきという考え方ではないのです。

 

世界はつながっている、自国の人を助けるのも他国の人を助けるのもあまり違いがないという考え方を心の国境を越えて活躍している彼女達から学べます。