アメリカプロム文化 

アメリカにはプロム文化があります。

M娘の高校では最終学年とその前の学年の2年間プロムに行く機会があります。

最終学年でのプロムは卒業プロムとして、思い出深いものになるのですが、その予行練習?っていう意味もあって、パーティ娘の彼女はもちろん、行く気満々。

 

誰といくかでまたドラマがあるのですよね〜

別に彼氏と行く必要もなく、友達同士でつるいんでいったりするのですが、M娘は何人かの男子に声をかけられ、結局、車があって、話が面白い子、という理由でチャイニーズ系のアメリカ人の同い年の男の子といくことにしました。

 

f:id:multilingualed:20150913040332j:plainThe guys' guide to promより

 

こんな感じで男子は女子の腕につけるコサージュを用意してあげて、(もちろんドレスの色を考慮)女子は男子の胸につける花を用意するんですよね〜。

16、17歳の子たちにとって初めてのロングドレスにタキシード、ほんと微笑ましいです。😊

 

アメリカってジーンズにティーシャツのカジュアルしかないと思いきや、ちゃんとするときはすごいドレスをきて、ある意味ヨーロッパよりも格好つけてる?

かわいいドレスも、そこそこの値段でよく売っていていつ着るの?なんて思っていたけど、ほんとこういう機会に若いときから恵まれているわけです。

 

うちの庭は少し広めなので、M娘の友達を呼び、4組のカップルがそろい、庭で写真をとることになりました。

 

それぞれの友人達の家族も興味深々でインド系の友人などは、親に兄弟、その彼氏、彼女までやってきて大騒ぎ。

 

それにしても、ただの友人同士でも女子のドレスにあわせて彼がネクタイをしたり、花を用意したり、そのプロムのパートナーになってもらう為に、正式にプロポーズまでするんだから、大変です(笑)

 

なんとかその日を乗り切っても、その後友人関係でいられるかはまた謎。

 

M娘は来年は絶対リムジンで行きたいといっていますが。果たしてそれはどうなるかな??

 

 

サービスとは何か、ということを知っているアメリカ人。

ヨーロッパから義理の家族が今週遊びにきています。

 

ターミネータの新作を観に行こうということになり、夜のチケットを夫が予約して、夫は事務所から直接、私と子供は義理弟の家族と映画館にむかいました。

 

ギリギリでついてあー間に合った!と映画館に入るとお客さんが5人くらいしかいません。しかも、その中に夫の姿がない。。。あれ??電話してみると、もう待ってるよ〜といいます。ん???

よくよく、きいてみると、映画館が違う!!!

 

チケットの払い戻しできるかなあ・・・・と不安そうな義理弟をつれカウンターで交渉。

兄さん ”え?家族が他の映画館で待っているの?それは大変!大丈夫、まだ映画始まっていないから払い戻してあげるよ。”

 

義理弟 ”すげー!こんなに簡単に了解してくれるなんて。。。ヨーロッパじゃあこうはいかないよ。”

 

そう、アメリカはこういうサービスとはなんぞや、ということがわかっているんですよね〜

 

今日私は借りていたテニスラケットをショップに戻しにいったのですが、店が10時に始まるのをしらずに9時20分にいっていしまいました。入り口であーって顔して立っていたら、いいよ、入って。といって店は暗かったですが、親切対応!

 

こういうところ、本当にアメリカすきです。日本人が長く居つくのもわかる〜

日本を知ってもらうには楽しい旅から!

さてさて、ここ数年、ハネムーンに日本にいくんだ、とか、JETプログラム(文科省が提供している英語が母国語のアメリカ人を対象に英語の教師として日本に来てもらうプログラム)で日本にいったとか、休みに日本に旅行にいこうとしている人達に多く会います。その都度、いろいろアドバイスをするのですが、ヨーロッパにいる時は、日本と中国、韓国の違いなんてわからない、へたしたら東南アジアもみんな一緒、みたいな大きいカテゴリーとして日本人は捉えられていたように思いますが、アメリカ人のほうが、よっぽどその辺の違いをわかっている人達が多いですね。

 

でも、これはまたアメリカの中部にいけば、違うのでしょうか。

 

とくにJETプログラムというのはある意味ウィンーウィンの関係になっているようです。

アメリカ人は英語が母国語なら英語教師として、日本で働く機会がありますし、それで日本が好きになる、もしくは、日本に、また文化に親近感をもつ人は多いようですね。政治家レベル以上に一般人のレベルでの国際交流が盛んになるということが一番、長い目で見た時に国際貢献や外交力が上がる道になるのではないでしょうか。

そして、その第一歩は、観光旅行から。

 

これからも、日本に旅行へ行く人達にいろいろアドバイスをして、日本での旅がより、楽しく、特別な思い出になるようにお手伝いをしていくつもりです〜!

TPPの話っていったいどうなっているの?

なんだか、つい最近までアメリカでもTPP反対といっていた民主党の議員たちの話がこちらの新聞を賑わせていたと思ったら、オバマ大統領は共和党とくんで、どうやらTPPまっしぐらなようですね。

 

アメリカでなぜ反対意見を出している議員たちがいるのか(そもそもオバマ大統領って民主党なんですけど)といえば、秘密裏に協議が行われているからともいわれていますが、大きくいえば大企業に有利なように物事がすすんでいくことになり、政府、国のコントロールがきかず、場合によっては外国の企業が国を訴えるという事例が出てくる可能性が高いからのようです。そして、物事が、国際司法にもちこまれる場合、国を飛び越えてしまうということに対する危機感があります。

 

個人的には最大の問題は全てが秘密裏に進むため、実際蓋をあけるまで誰も、何もはっきりしたことがわからないということだと思うのですが、日本では議員たちも静かになってしまっていますし、(何もわからないから静かなのか、情報をもらしてはいけないから静かなのかわかりませんが)新聞はなんだかアメリカさん早く進めてね、みたいな論調なので、このなんでもアメリカの後追いをする日本の姿勢をみているだけでも怖くなります。

 

日本の場合は安保法制の問題でそれどころではないのかもしれませんが、TPPに関しては最近すっかり多面的な話が日本のメディアにはでてこないので、気がついた時には、どうにも動きのとれない状況におちいっているかもしれませんね。。。

 

このところ、日本人が決断をしないといけない場面が多いように思います。今まで、アメリカについていけば間違いがなかったのに、これからは自分の判断で動かなければいけない時代に入ったように思います。自立しないとね、日本人。

言語の違い以上に価値感の差が出る宗教感

宗教の話は本当に難しいです。

うちの子達は日本に10年近くいましたが、幼稚園はカトリックの教会にいって、洗礼はプロテスタント。一応キリスト教徒なのに七五三で神社、お正月にも神社にいき、ブッダの本を読み、お盆行事や親戚の仏事に出て、たま〜に教会にいく、というとっても日本的な宗教感をもっています。

 

アメリカでは教会がコミュニティーになっており、毎週教会にいってそこが自分の属するコミュニティーという人たちが結構いるんですよね。

先日もM娘の友人が、”君はキリスト教徒なら、なぜ毎週教会にいかないの?ちゃんと神を信じないとだめだ、”といわれて、いい友達だけどひいてしまった、という話をしていました。

 

彼女にとっては宗教はある意味形なのでその先にある、何かを信じているだけで、十分なわけです。それはもう宗教の形という枠を超えている何かなわけで。だから、どの宗教でも実はあまり関係ないというか。。。

 

宗教ってある種の形、文化であり、他人に強要するものではないというのが、日本人が思っていることなのではないでしょうかね?だから自分たちを無宗教って思っている人たちが多いのかも。

以前に、ドイツ人の牧師さんに ”日本人って、神道が8割、仏教が7割、キリスト教が1割っていう統計見たんだけどどういう意味?” ってきかれたことがありましたが、まさに神道は宗教というより、文化、生活習慣の一部になってしまっていることの表れなのではないでしょうか。

 

さて子供達が結婚するときになって、もしくは子供を持つときにあらためてまた宗教を意識させられるときがくると思いますが、そのあたりの宗教感が違うと言語が違う以上に苦労しますよね、きっと。。。

 

 

彼氏の条件

先月のある午後、

M娘 ”私今日、本当に怒っちゃった”

私  ”なんで?”

M娘 ”だってね、S君になんで私と付き合っているの??ってきいたら、だって君は顔がかわいいから、っていうのよ。頭が空っぽだっていいたいの?!あんまり頭きて授業を途中でサボってS君を呼び出し抗議しにいったわ!”

私  ”!!!だって授業中だったんだしょ、なんでそんな事できるの?!”

M娘 ”私はトイレに行くっていってでてって、彼は自習の時間だったの。”

 

全く。。。。そんなことをやっているから、ほれみたことか、学年末。ひどい成績がでてきました。

さて、今日は大学の願書を出す前に学校見学ツアーにいき、行く途中の車の中で、

 

私  ”でもね、あなただってS君は車もっているからつきあってるでしょ?だから、かわいいから(女)=車があるから(男)、という式がなりたって似た者同士じゃない。”

M娘 ”でも私は別にかれが車があるからだけで付き合っているわけではないもの。それは彼じゃなくても付き合う相手は私にとっては車がない人はだめなの。

例えばね、宗教のことやたらきいてきて、神を信じなければならない、とかいって毎週教会にいかないとだめとかいってくる子はいやなの。”

私 ”じゃあ、(女)かわいい+面白い=(男)車がある+無宗教 ってことじゃん!”

 

彼女一応、キリスト教の洗礼を受けているはずなんですけど、本人いわく、信じたいことを信じるそう。あれ?キリスト教ってそういう宗教だったかな?

 

とにかく、かわいいけど、勉強は苦手ということは事実みたい。。。

 

大学進学色々

M娘は11年生が終了し、9月から最終学年が始まります。

アメリカの大学に進学するか、日本の学校にいくか、それともヨーロッパ。。。

選択肢は多いほど困ることもわかってきました。日本とアメリカの大学は、必要書類もプロセスも似たような感じですが、ヨーロッパは条件が全然が違います。

 

9年生の時に彼女はアメリカに引っ越してきていらい、英語で本格的に授業を受けるようになってまるまる3年になるので、日常では全く問題はなくなったのですが、実際、SAT(高校卒業の統一試験)のようなレベルのものを英語でやろうとすると、まだ難しいのですよね。。。とはいっても、日本の学校にいったことがないので日本の大学の帰国子女枠というわけにもいかず、ヨーロッパの大学の場合は語学の問題ではなく、他の教科の問題でますます難しいというわけで、この夏になんとかSATのスコアをあげるしかなさそうです。

そうはいっても実は私個人的には、ヨーロッパで一般の大学にいくのではなく職業訓練の学校にはいってもらいたいと思っているのですけどね。

アカデミックなことが苦手だけど、人との関わりや器用に立ち回るのは得意な彼女。仕事をしながら学んだほうがよっぽど向いていると思うのですが、周りの友達がみんな大学にいくとなると、じぶんも行きたいと思うようで、やはり環境って大事です。

 

日本でも大学の数が増えすぎて、一部の大学を職業訓練学校にしようという動きがありますが、手に職つけて世の中にでれるほうが幸せかも。